Yuki2Invy

死霊のシスターのYuki2Invyのレビュー・感想・評価

死霊のシスター(2018年製作の映画)
2.0
うーん……でもなんかね~少なくとも、ホラー的な本題に当たる部分「以外」のトコロの見た目はそんなに悪くない、とゆーか、いちおう今風のB級ホラー(のソレ)っぽいレベルの見てくれには為ってたかとも思ってまして、でソレがこ~んな支離滅裂な内容+(本チャンのホラーにおける)表現もろもろのごく低クオリティなる内に終わってっちゃったのは若干ながら意外かも…とまで思ったのですよね(カメラワークやカット割とか、あとロケ場所の室内に色々小物を置きまくってるトコなんかも比較的頑張ってた方かと思うんすケドね)。でもまあ、思い返せばそもそもがタイトルどおりの全力全開パクリホラーですし(邦題のみならず根本的な内容としても)、あとは家庭に問題があって+可哀そうな子供・母親が居て+であんな感じのアメリカの一軒家が舞台、てヤツが最近のB級カテゴリに多過ぎるんじゃ!てコトなダケにも思えちゃいましたケドね。。

結果的には確実に、中々に高度にツッコミ所だらけな大駄作…だったとは思いますが、上で述べたとおり(あくまで個人的には)B級に満たないC級…か?と思ってしまったのもまた事実なのです。しかし、そこら辺も含めてとにかく何かしっくり来なかったので鑑賞後に相当に吟味&呻吟…した結果、結論的には私としても今作はC級と看做してのこの評価としてます。理由はやはり、一番肝心なホラーとしての「コンセプト」自体の低レベルぶり+ソレを実現する手法の選択を「間違っている」と思えたコト、ですね⇒純粋なホラー的・物理的側面の出来がシンプルに好くなかった、と。

やはり、何よりも違和感として強力なのが、全編とにかく物理一辺倒=特殊効果をほぼ使わない、という漢気溢れる演出方針を貫いて居るのですが、この内容でソレをやっちゃうとやっぱどーしたって「ホラーに見えてこない」んすよ(結果的に)。殊にまず、こ~んなコテコテなモンスター系ホラーを撮るってのに、その超常の存在をその他フツーのシーン・被写体と全く同じ撮り方で撮っちゃったら、そりゃあ超常現象には見えてこないすよね、と(特殊メイクはしてるったって、なら好いトコ仮装パーティにしか見えないよ、と)。プラス、物理一辺倒だから肝心のシスターちゃん以外のホラーの仕掛けの方だって、唯々カット割(繋げ方)&カメラワーク(主に死角)を利用したごく古臭いモノしか出て来ないので、コレもやっぱ現代的なホラーには見えてこないすよね、と。

個人的な感覚としては、この監督ってキャリアの初期に(今作含めた)ホラーを撮るコトにしたみたいなんだが、実はあんましホラー映画自体を(少なくとも最近のヤツは)観た経験値が超少なかったんじゃねーかな…とまで思いましたよ⇒ただ単純に安っぽいとゆーのではなくて、諸々と質感が異質すぎる…と(この「異質さ」に関しては話の内容なんかも含みます)。また個人的にはソレが逆にちょっとユニークにも思えちゃって、だから(冒頭述べた様に)妙に悩まされちゃった…とすら。。




※追伸:やっぱコレを書きたい!(書いておきたい!)て衝動を抑えきれなかったので追記しますが、ホラージャンルにおける「悪魔の〇〇vs死霊の〇〇」問題に触れておくとするのであれば、今作は明らかなる『死霊館のシスター』のバッタもん(の方)ではありますけれど⇒随分昔に先行作?としての『悪魔のシスター』はしっかり存在してます(デパルマのそこそこなる有名作品ですね)。ちなみにですが『地獄のシスター』という作品もまた存在しているのです(あのビル・コンドンの初監督作?ですかね)。
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