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居眠り磐音のmitoのレビュー・感想・評価

居眠り磐音(2019年製作の映画)
3.8
今年76本目。
佐伯泰英原作初の映画化。

時代劇というと、同監督の「超高速参勤交代」のようにどちらかというとコメディ寄りの作品が多かったり、
るろうに剣心を筆頭殺陣に現代アクションの流れを加えるもの等、真っ当に古き良き殺陣に取り組む作品は少なくなって来ている。

また、最近の正統派時代劇だと、藤沢周平原作の作品群などがあるが、どちらかというとストーリー重視で、チャンバラはラストの大一番のみ、のような作品が多い。

そんなこの時代に、どストレートなチャンバラを挿入しまくる作品を、しかも松坂桃李主演で拝めるとは夢にも思わなかった。
ストーリーも王道でこそあるが破綻せず、詰め込み過ぎと感じてもおかしくない物量でありながら、そう感じないスムーズさ。
この作品、素直に話の構成が綺麗なのが、とても好印象を持てる。

で、やはり殺陣。
読み合い演出で動きが少ない訳でもなく、
乱戦等で良く見られる太刀の軽さも見られず、
これまた非常に良い塩梅のチャンバラが拝める。

正直、これ程とは思ってなかったので、素直に驚かされた。オススメ。
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