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リンドグレーンのsolのレビュー・感想・評価

リンドグレーン(2018年製作の映画)
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34/50

ラッセの父と別れる決断やマリーの元からラッセを引き取り、1人で育てるという決断など、とてもすぐには決めることはできないことが、アストリッドの人生においてたくさん起こっていると感じた。ラッセがアストリッドのことを「ママ」とは呼んでくれなかったり、すぐには懐いてくれなかったり、言葉がわからないと言われたりと、ラッセのためにずっと頑張ってきたアストリッドがなんだか報われないような気持ちになって、特にアストリッド自身が自分を責めるようにベットの縁で何度も頭をぶつけているシーンがすごく印象に残っていると同時に、私自身も感情移入してすごく辛い気持ちになった。私はアストリッドが書く児童文学を全て知っているわけではないが、アストリッドが描く作品の主人公は強い心や諦めない心を持っているというイメージがあったので、アストリッド自身も順風満帆な人生を送っているのかと思っていたので、予想と違う印象になった。
今までに観た作品の中でもかなり印象に残る作品で、心にずっしりとメッセージが伝わる作品だったように感じる。
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