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ティム・バートンのコープスブライドの1234のレビュー・感想・評価

3.5
「あの娘みたいに美人じゃないし」「あの娘みたいに賢くないし」「あの娘みたいに性格よくないし」というように、好きな人のパートナーと自分を比べて落ち込むことはあれど、「あの娘みたいに脈拍がない」なんて言って落ち込んでいるのはこのコープスブライド(死体の花嫁)のエミリーくらいだろう。
やっぱりこの世界観が大好き!特に花嫁の死んだ経緯を説明する場面が好き。死人と生きた人間が結婚するというダークコメディーだが、マリッジブルー、嫉妬、両親との確執(所謂、「毒親」というやつだね)といった〝「結婚」というイベントで露わになる闇〟が上手く表現されており、見た目こそ不気味な造形だが、どのキャラクターにも感情移入することが出来る。両親が終盤に差し掛かり急に改心したり、いい人になったりというような「取って付けたような両親との和解」が描かれないのもティム・バートンらしくていい。
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