なぜか毎回チケットを取り忘れるマシュー・ボーン。
今作も気づいたときは端っこの席しか残っておらずしょぼんとしてたら、劇場でも観れると知り早速行ってきました。
ボーンさんと言えばミュージカルとバレエの狭間で、互いの良さを混ぜ込みながらオリジナリティ溢れる作品を作りだしているイメージ。
前回観た「ザ・カーマン」はまさにそのハイブリッド感があり素晴らしかったんだけど、今作は超斬新で驚きの連続。
誰もが知っている「シンデレラ」とは全くの別物でした。
名前が同じなだけで全く別人のお話みたい。
舞台は第二次世界大戦下のロンドン。プリンスチャーミング（文字にするとこの名前ヤバイな…）は王子ではなくパイロット。
全身グレーで丸眼鏡めちゃくちゃ可愛いダサ女子シンデレラが出てきたと思ったら、家族のキャラは濃いわビビディバビディするのは美男子だわ舞踏会はカフェドパリだわなんかすごい笑
戦争中という設定からか終始ダークカラーに包まれる舞台。チャーミングもとことん落ちぶれて娼婦と絡んだり、シンデレラは家出しちゃったり、義母は殺人未遂してみたり、なかなか展開も暗い。
そしておとぎ話のふたりのまさかのベッドシーン！ベッドから出て官能的に下着姿で踊り出してさらに衝撃が走る…！
バレエ初心者だし頭の硬さも邪魔したのか、なかなか展開が飲み込めなかったりしたけど、全く観たことのない舞台を見た！という充実感からかニヤニヤしながら帰りました。
一切台詞のない世界で、表情と振りで語り演出と舞台で魅せるんだからやっぱりすごいなバレエ。
バレエ鑑賞は美しいものを愛でて脳と心がとろければ十分と思ってたけど、もっといろいろ観て勉強したいなぁ。しかしこれ以上舞台のチケット代がなかなか捻り出せない…
