せっ

カイジ 動物世界/動物世界のせっのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます

カイジの最初のゲーム「限定ジャンケン」だけに焦点を当てた(と言っても続編はあるっぽい)中国版カイジ実写。
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「キンキンに冷えてやがるぜ」のカイジが染み付いた日本人にとっては、このカイジは全然スマートだし、そこまでクズ感もない。その代わり、自分の中にピエロというサイコパス人格が潜んでて、腹が立つとそのピエロが目覚めて凶暴になるか、妄想でモンスターを殺したりし始める。
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このカイジの設定のせいで、なぜか途中モンスター映画になったりミッションインポッシブルになったりするんだけど、そのシーンに無駄にお金がかかってて割とちゃんとしてるから許せる。
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正直全部いらないシーンでも、ジャンケンだけという地味な話の中でわざと派手な見せ場を作っている手法は、話を短縮することで観客を飽きさせないようにする日本の実写のやり方とは全く違う。ファイナルゲームというクソ駄作を生み出してしまった日本は全員これを見た方がいいと思うよ。
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かなり原作に忠実に話が進んでいるらしく、日本版で光石研が演じてたひ弱なおじさんって実は色んなキャラの設定を混ぜてたんだと。というか日本版見てた方があのメガネには騙されるよな(笑).
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