まさに北欧ミステリーといった感じで楽しめた。
以前ダニエル・クレイグのハリウッド・リメイク版「ドラゴン・タトゥーの女」が公開・話題になっていた頃、今はなきGYAO!でスウェーデン版を先に観た。ハリウッドがリメイクしたくなるのも納得の面白さだった。後にハリウッド版も観たが、スウェーデン版と大きな違いはなく、未読だけれどきっと原作に忠実なのだろう。
本作はスウェーデン版ミレニアム三部作の第二作。
主要キャストはミレニアム1と同じで、本作では殺人容疑のかかった”ドラゴン・タトゥーの女”リスベットが身の潔白を証明しようとしていくうちに、彼女の過去、出自が次第に明かされていくという展開。
編集短縮版で劇場公開されたようで、完全版は前後編各々1時間半で配信だとドラマを見ている感じがする。長さといい雰囲気といいBBCの英国ミステリーにも似ているけれど、セックスシーンやバイオレンスシーンはやはり北欧ミステリーらしくリアルで尖った感じ。
リスベットの出自はどう考えても普通ではないだろうとは思っていたが、なかなかに暗い。事件は一応の区切りを迎えるけれど、第三作への伏線もちゃんと張られており、すぐにも先の展開が観たくなる。
ちなみに、ハリウッド版では第二作目として「蜘蛛の巣を払う女」があるが、原作シリーズのミレニアム4として続三部作にあたるため、また主役の男女ともキャストが替わってしまってイメージもつながらないのでまだスルーしている。
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