グリーンツー

ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREYのグリーンツーのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「スキャンダル」や「ふたりの女王メアリーとエリザベス」なんかとセットで観ると、より楽しいと思う。マーゴット・ロビー七変化という感じで。

序盤はナレーション中心で眠くなりそうだった。疲れてる時に観るべきではないなと思った。はっきり言って内容自体は、「何処かで見た」という言葉がピッタリなくらい目新しさがない。普段は仲が悪いキャラクター同士が力を合わせて戦う作品なんて、アベンジャーズやジャスティスリーグが既にある。ダークヒーローなんてのも、ヴェノムやダークナイトがある。強い女性も、ブラックウィドウやワンダーウーマンがある。だから、主演がマーゴット・ロビー以外「見所」はないと思う。

これだけ、「団結を促す」作品が流行る、「ダークヒーロー」が活躍する作品が流行ること自体が今のアメリカをよく表している。自分達が世界から良く思われていない、また国内でも富裕層、貧困層、白人、黒人、ヒスパニックなど様々な相容れない「グループ」が存在するのは百も承知。だけどそれでも、自分達には共通の敵があってそれを倒すために団結しないといけない。多分メッセージはこんな感じ。

しかし今は、皮肉なことに現実の方がこのメッセージを伝えるのに相応しい状態になっている。それがこの作品にとっていいことなのかどうかはまた別の話だけど。