この時代に、こんなテンポのSF映画を作れるのは素晴らしい。現代のハリウッドでこのテンポを商業ベースに乗せるには、一流役者とマーケティングをしっかりしないと無理だろう。
映像の綺麗さとテーマ性は文句なし。映像監督の力量が窺いしれる。
とんでも理論に構築された映画で無く、現実に近い(でも現実では無い)描き方で理解しやすい。
辺境への旅なのだが深淵への旅としている部分が内省を描いており、彼方への広がりが深淵への旅を観せている。「惑星ソラリス」「2001年宇宙の旅」の感じと似ている。あと、「地獄の黙示録」にも似てるなあと。
知的生命体を探す旅と自分の人間性を問う旅の対比。
父との邂逅による答えの導き方、まぁ単純に言えば親離れか。しかし、丁寧に描いてるので観る人によっては我慢出来ないかもしれないな。
しかし、リブタイラーは、なんだ?カメオ?セリフあったっけ?これも、地球上での生活をかなりカットされてるのじゃないかな。描いてたら、まさに「惑星ソラリス」だったかもな。