ルッキオ

アワ・ボディのルッキオのレビュー・感想・評価

アワ・ボディ(2018年製作の映画)
3.0
韓国インディームービー。
アカデミーの卒業制作とのこと。

自堕落な生活が精神をも堕落させるのか、その逆も真なり。

アラサー女子の就職問題と母子家庭になった時の暮らしの問題。
世代的には公務員になれと諭す母親に感情移入してしまう。

家庭を持たない、物を持たない生活の方に理想を感じてしまう主人公。
走る彼女のボディは健康体ではあるんだけど生活空間は空虚だし、冷蔵庫の中身は生命力に乏しい。
人生には夢も希望もない。

走る事で人間らしさを取り戻すという前向きな映画と言うよりは、ゴールの見えない人生を(ランニングもしかり)それでも生きていく、という至極当たり前の事を描いているように感じた。
悲劇的なことが起きても愛のないセッ〇スはするし、欲丸出しでオ〇二ーもする。

心に刺さるメッセージは個人的には感じなかったけど、誰かには刺さるかもしれない、そんな映画かもしれません。
ルッキオ

ルッキオ