MasaichiYaguchi

ザ・ソウルメイトのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

ザ・ソウルメイト(2018年製作の映画)
3.4
このマ・ドンソクとキム・ヨングァンの共演作は、ちょっとユニークなバディもので、でこぼこコンビが悪を退治する為に奮闘する様を描いていく。
田舎町の警察官テジンは、犯罪組織による人身売買の現場を目撃し、口封じの為に暴行されてしまう。
意識不明の重体に陥ったテジンは生霊となるが、たまたま現場にいて巻き込まれた柔道場の館長ジャンスにだけは彼の姿が見えることが判明する。
ひょんなことから共同捜査をすることになったテジンとジャンスは、事件の裏に隠された巨大な陰謀に踏み込んでいく。
この主役の2人は夫々訳有りで、テジンは真面目で誠実、休日出勤も厭わず泥棒を逮捕するなど勤勉な警察官だが、魚屋に勤める恋人のヒョンジと結婚する為に陰ながら働いていて、一方ジャンスは、病気の幼い娘ドギョンの病気を治す為、手術を目前に金策に奔走している。
訳有りな2人が出会ったことによる変化、特に事件を追う中で共闘して正義を取り戻していく過程に共感する。
或る意味、本作は「情けは人の為ならず」という教訓を描いているような気がする。