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マスターズ・オブ・ホラーのnakakuranのレビュー・感想・評価

マスターズ・オブ・ホラー(2018年製作の映画)
2.5
さびれた映画館に迷い込むと自分が主人公になったホラー映画の上映が始まる、という形の5本のオムニバスホラー。
1本目からパロディ全開で笑わせに来ます。のっそり歩いてくる殺人鬼と小屋で格闘になるところは笑いがこらえられなかった。最後にひとひねりもあって楽しく見れた。

2本目は顔の傷にコンプレックスを持つ女性が、婚約者に自分は気にしないけど気になるなら整形してみたら? と勧められるところから始まるシンプルなホラー。けっこう攻めているんじゃないかと思ったけれど、ただの勘違いであるような、でもなんかすごいことをサラッとやっているような、とシンプルさが不思議と引っかかる。いやでも、シンプルに見るのが正解かもしれない。

3本目は教会学校の神父が子供に取り憑いた悪魔と対決する話。わりと狂気。クライマックスのBGMがすごい、ミスマッチがヤバい。

4本目は個人的に一番興奮した。主人公の見ているものがみるみるうちに醜く汚れていく、これがサイレントヒル感あふれている。白黒だけど血と錆と膿の裏世界の浸食が見えてくるようでゾクゾクする。サイレントヒルの裏世界に飢えている身としては、これをそのままゲームでやりたいと願わずにいられない。

5本目は強盗に襲われて両親を失い、自分も死にかけた少年の話。締めの話でちょっと癒される感じ。
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