店長

守護教師の店長のレビュー・感想・評価

守護教師(2018年製作の映画)
3.0
特別面白いという感想を抱かなかった。

腕っぷしが強い元ボクシングチャンプが高校教師になって、問題児に関わっていくうちに同僚教師の盗撮、理事長の悪事が暴露されていき、その圧力に負けずに抗っていく、真実を明らかにしていく話。

一番気になったのはこの映画における世界の描写があまりにも狭い点である。
まず、生徒に関してはユジンしかほぼ出てこない、主人公が他の生徒に同じように手厚いフォローをしているシーンが皆無なので、ユジン専用の先生みたいになっている。

そして本当は理事長の政界進出を始めとしてこの街が腐っているみたいなマクロな視点で悪に立ち向かうみたいなことを描きたいと思うのだが、スケールダウンして、盗撮教師と理事長が親子で盗撮教師が何度も悪いことをしているので、理事長と盗撮教師だけぐらいしか露骨に悪いやつが居ないような間違っている印象を与えているように思える。

肝心の戦闘シーンだが、基本的にはカッコいいと思えるシーンはなかった。自宅の木の扉を破壊して監禁されたユジンを助けるシーンだけは力強さがあって良いなと思ったが、基本的にはモブヤクザしか対峙しないので圧勝で終わり、見せ場ですらない。

スヨン捜索もミステリー風な始まりかと思えば、スヨンが働いているキャバクラで理事長が偶然会ってしまったみたいな、口封じ系の殺しなので、そういうのであればもっとスマートに尺短く済ませるべきだったと思う。スヨンに感情移入が出来ていないのでユジンが泣くシーンなども感情移入できない。過去のエピソードとして軽く流しても良かったと思える
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