健多郎

監幽の健多郎のレビュー・感想・評価

監幽(2018年製作の映画)
3.0
幽霊だって順番待ちするはなし

なんやかんやあって借金返済に追われている主人公は、友人の紹介で行ったイメージビデオ撮影現場でレイプAVを撮られてしまうのであった…
しかも現場では謎の男たちがうろうろしているのだった…

とだけ書くと鬱系のように聞こえますが、実際はうろうろしてる謎の男たちがシュール過ぎて鬱な雰囲気はほぼ皆無
まず初っ端からおっさんがおっさんを死姦してるシーンから始まってド肝を抜かれましたし、更にそのシーンのラストが壁に叩きつけられるチ○コというそうツッコミ入れるのが正解なのか分からないカオスさ!
ちなみにうろうろしてる謎の男たちは全裸でいい体なので、便宜上「全裸マッチョ」とします
まあ便宜上の呼び方を決めても、今後ここ以外でその名前を使うことは特に無いのですが

最終的に全裸マッチョたちが大挙して攻めてきたせいで撮影クルーは全滅、主人公もセクシー女優の宿命として犯されてしまう訳ですが、そのシーンのシュールさも半端ない
ゾンビ映画よろしくわらわらと押しかけてきた全裸マッチョたち、主人公を押し倒した途端に礼儀正しく綺麗な行列を作るんですよ!
別に列整理してる係員がいるわけでもないのに、ちゃんと列を作って順番待ちし、しかも事が済んだ全裸マッチョは一旦列の最後尾へ移動してまた並び直すんですよ!?
日本人って死んでも礼儀正しいんやなあ…
僕も死んでも礼儀を忘れない人でありたい…
んでもって何が悲しいって、順番待ちまでしてるのに全裸マッチョたちはみんなチ○コを刈り取られてるので腰は空を切ってるだけという…
じ、実害が…無い!

とにかく怖がらせたいのか笑わせたいのか主演・高橋しょう子の体を見せたいのか目的がよく分からないB級映画でしたが、シュールさが突き抜けてて最後まで楽しく見られました
健多郎

健多郎