モスマンは実在する

ジェミニマンのモスマンは実在するのレビュー・感想・評価

ジェミニマン(2019年製作の映画)
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「父と息子の関係」のようなテーマなので、なぜジェイデン・スミスを出さなかったのかという疑問。トム・クルーズが私物化した「ミッション・インポッシブル」と同じような枠組み。ウィルスミスが輝いているアイドル映画的な感じもある。主人公、そのクローン、その二人の間にいる女性という関係図からはトム・クルーズ主演「オブリビオン」を想起した。

クローンを題材に扱う話として、すこし前の2000年代初期〜2010年くらいのSF映画を観たような後味。べつにこれは良い・悪いの問題ではなくこういうジャンルなのかもしれない...

人の歯をへし折った後にそれを人に手渡す残酷描写はたまらなく良かった。

アクションについて:
深い動機付けが無い主観映像が多いのが個人的な趣向に合わなかった。人体ではできない立ち回りであるところが強調されて、CG感が増していた。バイクの後輪で回し蹴りする描写は初めて見たので良かった。

ローン・バルフのサントラが良かった。トランスフォーマーみたいな音階のサントラが流れるのだけども、サントラ担当は違った。ローン・バルフは「13時間 ベンガジの秘密の兵士」「パシフィックリム・アップライジング」「ミッションインポッシブル・フォールアウト」や次のミッションインポッシブル7(予定)とかの音楽担当らしい。

「お前は?23歳?童貞だろ⁈」と言われて悔しそうな顔をする若いクローン。のくだりは笑った。

ターミネーター第一作の炎から立ち上がるエンドスケルトンみたいな動き方から第二作のT-1000が銃撃されて仰反る反動の描写から倒れる(自分の考えすぎかも)この一連の動作からのオチがまあ分かりやすい。