ミミズ式SGキネマ倶楽部

ジェミニマンのミミズ式SGキネマ倶楽部のレビュー・感想・評価

ジェミニマン(2019年製作の映画)
3.0
何の事前情報もなく、吹き替え版で視聴。もう一度言います。吹き替え版を視聴。主人公演じるウィル・スミスは江原正士と山寺宏一が演じており、若いころと現在とをうまく使い分けていました。(実際両名は他作品でもウィル・スミスの吹き替えを演じています)が、ヒロイン役のメアリー・エリザベス・ウィンステッドは誰が吹き替えているんだと思いきや、声優初挑戦の菅野美穂。毎度思うのですが、声優初挑戦ならもっと簡単な役をやった方がよいのではないでしょうか。おかげで棒読みが気になりすぎて話半分で視聴することとなりました。

 肝心の話はというと、これはもうオチになってしまうのですが、暗殺に来たクローンが、なんだかんだ懐柔されて、暗殺者としての育ての父に反逆するという流れ。まぁ予想通りのストーリーラインで、意外性はありません。

 ストーリーがその感じならアクションはどうでしょうか。最新のテクノロジーを駆使して全編CGで作られたウィル・スミスが生身のウィル・スミスと戦うというもの。たまにおやっとなるところはありましたが、それ以外は違和感なく若き日のウィル・スミスが存在しており、若き日の彼以上の身体能力を観ることができます。アクションそのものは目新しさを感じさせませんでしたが、そもそもウィル・スミスが二人いる状態が本作の肝なのです。

 総じて吹き替え版はお勧めしませんが、主演二人が異なる声優を使っているので、どちらが話しているのかはわかりやすいです。また、アクションやストーリーラインに目新しさは感じさせませんが、ウィル・スミスが二人画面にいるというだけで及第点でしょう。