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あの日々の話のmanamiのレビュー・感想・評価

あの日々の話(2018年製作の映画)
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『そばかす』玉田真也監督の2019年公開作品。
大学のサークル代表選二次会、卒業生を含めた男女9人がカラオケで過ごす一夜を描く。って、もうこれだけで十分ダルい〜。こんな事態になる前に終電で帰還するか、それが成功しなければ途中で脱出して別のカラオケなりマン喫なりに避難したいよな。
案の定、冒頭からマウント取り合いで、その男子たちの中に女子一人取り残されてるマオが不憫。彼女がうまいこと逃げ出せた後、地獄絵図はさらにエスカレートする。その場にいない奴のことでそこにいる人が責められるって、ままある構図だけど、ほんとあれは最悪だよな。
理不尽すぎる新・副代表のサイトウは、後に自ら投下する爆弾によって、ここでのヒエラルキー最下位であるイシカワから態度を豹変されることとなって、まあイシカワもたいがいなんだけど、サイトウはサイトウで自業自得感ありあり。
そしてサングラスがかわいそすぎるアサイ。関西弁がアイデンティティのホソカワ。
そしてジェネジャのオガワ。「じゅんれんか」はそりゃそうなるわな。そして女子達に関するガセネタを最初に持ち込むのも、マオのバッグから取り出したアレをテーブル上にこれみよがしに放置するのも、ことが露見した後の喧々囂々を煽るようなこと言い出すのも、結局はヤツじゃんね。無意識なのか?コワイコワイ。
一方、女子たちもキッツイわ〜。「ああいうこと」「そういうこと」どういうこと?「ああいうふうにチャラチャラ」いや何それ〜?絶対に友達になれない、なりたくない。ヨウコは気の毒な状況にもなるっちゃなるんだけど、それを上回る不快指数。
その手下になってるサオリにもいらつかされる。サイトウと並んで新・副代表となったらしいけど、あんな不甲斐なさでやっていけんだろうか。
それにはっきり盾つけるフミは頼もしいな、次期副代表には彼女が相応しいのではと思いきや、男の趣味が悪いという落とし穴、将来それで失敗しやしないかと心配です。
んで結局、マオのアレは何だったんだ?持ち歩くとしてもあのままバッグに入れるわけないし、買ったばかりだとしてもあのまま渡されないでしょ。何がどうなってああなったのか、はっきりしてくれないのモヤモヤするわ。
グロいとかのいわゆる胸糞ではなくて、コミュニケーション系胸糞で、そういう面では若干『何者』にも通じるものがあるかな。こっちの方がはるかに浅はかだけど。
メイン9人の中で知ってるのは長井短だけで、あとはまだ太賀だった頃の仲野太賀も良いこと言う店員役で出てる。
それから何と言っても村上虹郎ね。今作はもとは舞台らしいけど、彼のシーンは舞台にもあったのかな、どういう演出だったんだろう。いや〜オイシイところ持ってくわ〜。

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