劇場公開時から気になっていたので、内容も少しだけ分かっていて見ました。
そのせいか、淡々と話が進む、前半しんどかった。
本来ならば設定に対して、そこが面白いのでしょう、きっとまっさらで見た方が面白いです。
さてさて、中盤から、スピード感が出るわけではなく、緩やかに面白くなりました。
登場人物の行動やセリフで各々の人物像が明らかになり、チーム松の湯にハマってしまった。
東大は出たものの、バイト暮らしで実家住みの主人公=ちょっとだけイラッとしたり、プライドから同僚に対抗心を持ったりしても、圧倒的にイケてなさすぎて、すぐ引っ込める和彦くん。
同僚、松本の純情さと冷酷さと。
オーナーあずまさんの諦観。
先輩小寺さんの只者ではないオーラ。（構えがカッコ良い）
和彦のお母さんお父さんが醸し出す閉塞感。
（ところが緊急事態に騒がない！）
和彦の恋人は普通に良い子。
この完璧な瞬間が続けばいいのに、という素敵なラストで、自分の完璧な瞬間に思いを馳せる。
