きゃら

暗数殺人のきゃらのレビュー・感想・評価

暗数殺人(2018年製作の映画)
4.2
見応えがあって凄く良かったです。

実話を元に再構築したお話との事。

暗数殺人とは誰にも知られていない殺人の事で、恋人殺しで懲役を受けている男がある刑事に自ら実は計7件の殺人を犯していると告白し、刑事が捜査していくストーリー。

この容疑者はサイコパスだと思われますが、この映画はサイコパスのグロい犯行を描いて怖がらせるある意味エンタメ系の映画ではありません。
犯行シーンは少なく、殺人シーンはあるけどグロくはありません。
画面も陰鬱な暗さなどなく普通の明るさで、どちらかというとコツコツと捜査する刑事を描く刑事ドラマに近いです。

自分はこういう刑事達が異常な犯人に翻弄されながら謎をじっくりと解いていく社会派の、他の映画でいうとゾディアックのような映画が大好きで、この映画もそういう好みの映画でした。

この容疑者はおそらく知能が高く狡猾で冷徹で本心がわかりません。
見どころはこの容疑者と刑事が面会し、やり取りをするところだと思います。
このシーンが多いです。
容疑者は多弁で高圧的なんだけど刑事はそれに対して臆する事なく接し、そのやり取りが非常に興味深くいつまでも見ていたくなるほどです。
この容疑者と刑事の役の2人の俳優さんの演技が素晴らしいです。
とくに容疑者役の俳優さんは上手く演じているとか熱演とかいうレベルでは無く、どうしてあんなに自然にあんな表情や態度が出来るんだろうと感嘆してしまうレベルで凄いです。
そしてこの俳優さんのお顔がとても整っていてかなりのイケメンなのです。
映画では坊主頭だけど、観ながらこの方は髪を伸ばして整えてスーツでも着たらめっちゃカッコ良いだろうななどと考えてしまいました。
自分が好きな顔というのもあって、ストーリーに集中出来ないのが玉にキズでした笑
調べてみるとやはり人気の俳優さんらしいです。

元々韓国映画は観たことが無かったのですが、ここ最近何本か観て見慣れて来た上にとても面白く、この映画でとうとうハマってしまいました。
これからはどんどん観ていこうと思います☆
きゃら

きゃら