『何を言おうが、あんたの負けだ』
実話を基にしたクライムサスペンス。
事件の真相と犠牲者の行方を文字通り
損得抜き、どころか実家が裕福なので
容疑者から証言を取る為に相手の要求
通りに差し入れしまくり大赤字😅で
点数稼ぎにならないと上司や同僚達に
疎まれても愚直に真相を追う刑事に
キム ユンソク。
虚実入り混じった供述で警察と司法
を翻弄したうえに刑事達に容赦なく
たかり、自分の犯行を得意げに語る
気合いの入ったサイコパス容疑者に
チュ ジフン。
女性の殺害と死体遺棄で勾留中の
容疑者と刑事の面会室での手に汗
握る攻防がメイン。
その中で華があるのは容疑者役の
チュ ジフンで、彼の一見破天荒
に見えて巧妙な証言とそれの撤回
をのらりくらりと続け、面会が
終わると刑事にしっかりたかる
厚かましさにイライラする😡
対する刑事はおねだりに応えて
言いなりに金品を渡し、あてに
なるか分からない供述を頼りに
地道に捜査を続けてゆく。
余罪で一回起訴するが容疑者が
上手でちゃっかり無罪に。
その時、協力した刑事も自身も
異動(交番勤務😅)するのだが
諦めずに捜査を続けるふたり。
彼らの努力は報われるのか⁉️
犯行の再現シーンなども有るが
殺害シーンをダイレクトに見せ
る演出はなく、攻防は常に会話
による勝負なので、全体に地味
だが、それゆえに刑事さん達が
真摯に被害者達の為に尽力する
姿が胸を打ちます。
遺体を探す際に葬儀の真っ最中
に他の墓を掘り返して怒られた
り、現場検証で容疑者テオ君に
眼をつけられた可愛らしい警官
がいじられまくるとか笑い所も
意外にあった。
実話もの定番の字幕でその後
どうなったの話がキッチリと
溜飲が下がるエピローグなの
も良かった。
劇場鑑賞通算285本目。