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レッド・ブレイドのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

レッド・ブレイド(2018年製作の映画)
3.6
いじめられっ子の高校生・マコ(小倉優香)は、この世界に嫌けが差していた。学校の図書室で忍者の児童書「雷風刃」を読むことが唯一心安らぐ瞬間で、巨大な悪に立ち向かう忍者たちに憧れていた。ある夜、下校途中のマコの前に「雷風刃」の忍者・ヒロ(搗宮姫奈)とユウ(花影香音)が現れる。時空を切り裂き、導かれるようにタイムスリップした先に待っていたのは伊賀の世界。伝説の忍者・才蔵(TAK∴)指南のもと、強さを求めマコの忍者修行が始まる。ところが、マコと同様に、「雷風刃」の悪人・原田勘助(岩永ジョーイ)が現実世界に出現してしまい、現実と「雷風刃」の世界がせめぎ合い壮絶な戦いが繰り広げられる。 
園子温原案、坂口拓ことTAK∴総合演出による忍者アクション。
家では両親の喧嘩が絶えず、学校ではいじめられる孤独な少女マコが、忍者の児童書「雷風刃」の世界で忍者の修行する中で、自分で生きる道を決められる強さを身につけ現実と戦うというストーリーは「エンジェル・ウォーズ」に似たり寄ったりのところがある。
坂口拓が、敵の忍者と戦う忍者アクションは千葉真一が「影の軍団」などで見せたアクロバティックなアクションではなく、「RE:BORN」で見せたゼロレンジ・コンバットを忍者アクションにアレンジした「円の動き」や武器術を組み合わせた超実戦忍者アクションでリアルな迫力がある。
アクション初挑戦の小倉優香は、なかなか頑張っていた。特にクライマックスの集団バトルでは、長縄や刀やくないを使った忍者アクションが良かった。
ラスボスの岩永ジョーイは、連続回し蹴りや忍者アクションがキレッキレで、アクションが多い屋敷紘子の普通の母親演技も良かったけど、尻切れとんぼなオチが残念な忍者アクション映画。
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