アメリカは独善的でダブスタなところもあると思うけど、それはどこの国も多かれ少なかれそれぞれで、ひとつの外交手段である戦争というものへの大義や是非とは別の次元で、国のために戦った全ての兵士へ、後世の国民と国家が感謝と名誉でもって報いるというありかたについては普遍的で健全な姿だと思いました。
この映画を自国に置き換えてみたらどうだろう？
同じことだと思います。
歴史は分断するのではなく誠実さをもって繋いでいくことが失われた命に報いる唯一の方法なのだと思いました。
主演のセバスチャン・スタンは無色透明で、どんな色にも染まりどんな風にも変化します。
だけど無機質ではなくて熱い血潮も持っていて、名優たちの熱演を受け止め共鳴する。
この柔軟で、いい意味で我の強くない、受け入れる事で周りも自らも引き立たせるような演技はまさにこの人の真骨頂で、この映画にぴったりの配役だったと思います！
ずっと好きな俳優なので、初主演映画がこの作品である事がとても嬉しいです。
