三木監督の初期短編目当てで購入したDVDに本作が収録されていたため、鑑賞。

同級生に片思いをする女子高生(演:谷村美月)。
彼に告白することを決めた彼女だったが……。

才能ある監督と俳優が株式会社ROBOTと組んで、制作したショートストーリー企画｢pieces of love｣の一編。

監督の永田琴さんは、岩井俊二監督に師事していたそうで、それゆえに、かなり『花とアリス』を彷彿とさせられる短編だった。

旧式のデスクトップパソコンで片想い相手の写真を見るシーンに始まり、ストーカーまがいの片想いを続ける展開、さらには、モノローグが主体となっている点などには、その強い影響を感じられる。

また、少しふわふわした画面にも通ずる部分があり、当時の画質の荒さからか、柔らかい質感に整えられた映像には、今だからこそ感じる味の良さがあった。

｢すれ違う思い｣を見事に表現した、短編ならではの"あるアイデア"には、脚本も担当した監督のセンスを感じた。

参考
pieces of love
https://www.robot.co.jp/special/pol/ 

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短編。なんということのない出来事で繊細に傷ついて終わるだけのたわいもない話。だけど、各カットには価値があるように配されてると思う。谷村美月さんが主演なのでどうしても谷村美月さんが見たいという人のための作品と思う。

MXでかつて放送されていた「あしたのSHOW」枠にて鑑賞。