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さよなら、退屈なレオニーのFinnのレビュー・感想・評価

さよなら、退屈なレオニー(2018年製作の映画)
3.8
カナダのケベックを舞台に、思春期真っ只中のレオニーが自分と向き合い、ちょっとだけ成長する物語。
全編フランス語の作品。

どんでん返しもなく静かな作品だから、退屈に感じる人もいるかもしれないけど、下手に盛り上げようと小細工したりウケを狙うこともなく、淡々と描いているのが逆に良かった!

複雑な家庭環境もあって、家族といても友達といても心が満たされないし楽しくない。なんだかムシャクシャする。
そんなレオニーと、ひょんなことから出会ったギター講師スティーブとの不思議な友情にほっこりした。

無口だけど、優しい眼差しでレオニーに居場所を与えてくれて、受け止めてくれるスティーブ…良い男すぎる!
最後の方ででバスに飛び乗るレオニーと、いなくなったレオニーを振り返って微笑むスティーブの関係性がなんだか羨ましかった。

ラストの野球場と蛍の演出、めちゃくちゃ好きでした。

ケベックの街並みとか海の見える景色とか、ダイナー風のカフェとか、風景がとても素敵。
レオニーの服装も全部オシャレで、私の好みにドンピシャで可愛かった!シンプルだけど色味とか柄とかセンス良いんだよな〜

ロックの殿堂入りしてるカナダのバンドRUSHを始め、劇中で流れる曲が最高!

なんとなく観てみたけど、全体的に好みで良作でした。
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