まりん

さよなら、退屈なレオニーのまりんのネタバレレビュー・内容・結末

さよなら、退屈なレオニー(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

若さは永遠じゃないんだよ、レオニー。
時間も無限じゃない。

そう言いながら、何にものめり込めない自分に焦っているんだよね。

まぁ、どんなに言われても、若い時にはピンとこないんだけど。
人生なんて、あっという間に終わる。縋れる生き甲斐は多い方が良い。

レオニーが地下で暮らすギタリスト、スティーブのギター教室の最初のレッスンで、2の指を◯の◯、3の指を△の△に置いて鳴らして。それがEだ。もう一つ指を足そう。1の指をボタン︎のボタン︎に置いて鳴らして。それが、Eマイナー。って言って笑った時、弾けた…って鳥肌立つ感じ、分かる?
ベース教室やギター教室やっている知り合いのミュージシャンに簡単だよ。楽しいよ。って誘って貰う事有るけど、あの感じ憶えちゃったら、堪らんよなぁ‥
もう一つ、何の曲?と聞かれて、CDE(だったかな?)ってコード。…と答えるシーン。
覚えたてのコードを唯一大好きな父親に披露するシーン、好き。レオニーが、心穏やかに過ごして居た僅かな時間。
後ね、スタジアムの深夜管理人のバイト、良いなぁ。
ティーバッティングのボールはもっと低く投げた方がいいと思うけどね。
で、無人のスタジアムでギター弾くの、最高…

なにかを、無条件で信じたいのかもしれない。何か、大きな力を。それに縋りたいのに、そんな力が何処にもなくて。失望しているみたい。
周囲を傷付けても、傷ついた自分を守りたい感じ。
回避依存症なのかな・・自分から人間関係を壊そうとする。身に覚えがある。

でも最後に乗ったバスは、動き出そう・・と言う気持ちかも知れない。良い出会いだった。

まりん

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