CharlieZG

ナチスの愛したフェルメールのCharlieZGのレビュー・感想・評価

3.7
🖼勝手に秋の絵画展🎨㉑

ヒトラーの後継者ゲーリングにフェルメールの絵画を売ったとして国家反逆罪に問われ裁判にかけられた画家ハン・ヴァン・メーヘレンの復讐劇。

画家生命を絶たれるほど酷評した美術批評家ブレディウスに贋作を本物認定させた後で公然と種明かしして赤っ恥をかかせるという仕返しだったが・・・

贋作といっても既成画の模倣ではなく、存在していない未知の作品をフェルメールのタッチで特殊な樹脂を使って描いたため、逆に自分が描いた贋作だという主張を誰も信じなくなってしまう(笑)

この法廷でのやりとりと、仕返しに行き着くプロセスを織り混ぜて見せる演出がテンポ良くて引き込まれた。

不倫は良くないけど私情を挟んだ評価は公平性を欠き結果ハンの人生を狂わせてしまった。
抜群の絵画の腕前を持ちながら詐欺師のレッテルを貼られてしまったハンが可哀想だが、近年1人の画家として評価する声があるのはせめてもの救いか。

しかしこの話が限りなく事実に近いとは‼️
ただただ驚くばかり‼️
具体的にナチスは出て来ないし、ナチスを騙したとして英雄扱いだが、ラスト痛烈な判決に唸った。
面白かった。


監督 ルドルフ・ヴァン・デン・ベルフ

キャスト
ユルン・スピッツエンベルハー
リゼ・フェリン
ルーラント・フェルンハウト
CharlieZG

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