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警視ヴィスコンティ 黒の失踪のShinMakitaのレビュー・感想・評価

1.7
フランソワ・ヴィスコンティはアル中気味の警視。離れて暮らす息子ドニが小口の売人から足を洗えないでいるのが頭痛のタネだ。そんな彼が、ある夜ソランジュ・アルノーという主婦から相談を受けた。朝に登校した高校生の息子ダニーが帰宅しないというのだ。真面目で品の良かったダニーが家出なんかしないというソランジュの主張をまともに聴く気はないフランソワだったが、ダニーの高校のクラスメイトが3人も中東に飛んだと知り捜査に着手する。イスラム過激派のリクルーターが学校に潜み、ダニーも勧誘されたのかも知れない…しかし捜査の結果、ダニーはイスラムと無関係とわかった。そんな中、フランソワが尋問した国語教師ヤン・ブレールが、ダニーは家庭内の問題から逃げようと家出したのだと自信たっぷりに主張。フランソワはブレールが事件に関与していると確信しマークするのだが…


「警視ヴィスコンティ 黒の失踪」


ヴァンサン・カッセル主演の刑事ドラマ。主人公の刑事が被害者の母親をレイプするなんて映画は見たことがなかったな。かなり問題のある刑事と、かなり問題のある容疑者が衝突する心理映画なんです。実に変な映画なんだけど、明かされる真相には言葉を失って鬱になること必至。親としての決断を迫られるラスト、重いです。佳作。
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