このレビューはネタバレを含みます
本当に映画館で観るべきだった。それも一回ではなく、繰り返し観るべき作品だった。
友人が10回も映画館に足を運んだ、という話も納得できる。というのもこの作品は優れて神話的であると言えるのだ。個性的なキャラクターに、勝った負けたが繰り返されるプロット、そして変に捻りのない大大円。
結果を知った上でこれらのプロセスを繰り返すのは、夏になればサマーウォーズを鑑賞し、クリスマスにはホーム・アローンを観るような事と同じだ。これは儀式的な意味が強い。別にサマーウォーズは夏に見なくても良いし、ホーム・アローンをクリスマスの日に観る必然性はないのだから。
「プロメア」を映画館で繰り返し観るという事は、「プロメア」という神話を繰り返し再生する儀式であると言える。
それゆえに映画館で「プロメア」を観るという経験ができなかった僕は、決して儀式としての「プロメア」には参加できなかったわけだ。何とも惜しい
