爆裂BOX

ドアマンの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ドアマン(2020年製作の映画)
3.6
北村龍平監督のハリウッド進出後の4作目の作品ですね。今回はマンション版「ダイ・ハード」という感じのクライムアクションになってます。ルビー・ローズ演じる元海兵隊のアリがマンションに侵入した強盗団と戦います。マンション室内に隠された絵画を手に入れるため強盗達が押し入ってくるという内容は「リーサル・ストーム」と被りますね。
アリを演じたルビー・ローズのクール・ビューティぶりが良かったですね。銃撃戦や格闘アクションも様になってました。今回はバリバリのタトゥーは服で隠れてあんまり見えなかったけど。
改装工事の為入居者がほとんどおらず、死んだ姉の夫でアリとも関係があった義兄や甥と姪、この事態を引き起こす切欠になった老人と妻しかおらず、老夫婦はアッサリ殺されて義兄と姪が人質に取られる中、途中までは甥と共に強盗達から逃げ回るんですが、隠し部屋なんかもあるマンション内に詳しい甥が逃げ道を示したりして単なる足手まといキャラじゃない(ちょっと足引っ張る所あったけど)ちょっとバディっぽい感じがあるのが良かったですね。モールス信号で知らせたりして。
強盗団の面々も冷徹な雰囲気漂わせたボスジャン・レノや、彼に使えない奴扱いされるサブリーダー的なハゲ等、最初に殺される奴以外は皆それなりにキャラ立ってたんじゃないでしょうか。伊藤英明も強盗団の一員で出演してますが、殆ど台詞はないですが、結構後半の方まで残ってましたね。しかし、ボスも結構指示するだけで無能だったんじゃないかな。あっさり裏切られるし。
即席で作った瓶爆弾等の要素も面白かった。ただ、アクションではあるけど、バイオレンス描写やゴア描写は無いのでそこは物足りなかったな。瓶爆弾でグチャグチャになった伊藤英明の顔見て見たかった。強盗団を只射殺して終わりじゃなくて、それぞれの方法で倒していく所は良かった。
アリはかつて大使の母娘の護衛任務に失敗し、それがトラウマになっていますが、今回の事でそれを乗り越えるという描写はちょっと雑に感じたかな。
ラストバトルで丸めた名画を入れた筒でチャンバラする所は笑いました。名画もって何やってんだ(笑)
午後ローとかで見るのにぴったりなアクション映画という感じでしたね。個人的には過去のハリウッドで北村監督が撮った作品みたいにもっとバイオレンス色強めな作品見たいですね。