エアール

ザ・ミストのエアールのレビュー・感想・評価

ザ・ミスト(2018年製作の映画)
3.7
形勢逆転ってやつか!!

ロマン・デュリス × オルガ・キュリレンコでおくるSF・スリラー。
前例のない自然災害に見舞われたことで
危機的状況下に置かれた人間たちの
極限心理をあぶり出す…

ある日街を大地震が襲い
その直後突如地下からモクモクと吹き出してきた濃霧に
街全体が包まれてしまう。
ただの霧ならいいのですが
この霧には毒素が含まれており
吸ってしまうとほどなくして命を落としてしまうことが判明する。

マチューとアナ夫妻。
彼らには幼くして自己免疫疾患を患い
カプセル内の生活を余儀なくされた11歳の可愛い娘 サラがいる。
発生した謎の霧は凄まじい速度で上昇をはじめ
家族で住む部屋もあっという間に霧で満たされてしまう。
夫妻はアパートの最上階に住む老夫婦の部屋に間一髪逃げ込み
霧も停滞したことからなんとか助かるが
一方でサラをカプセルから出すことは出来ず
ーー出る際には
特殊スーツを着用する必要があり、
そのスーツとやらは
街の中心に位置するラボの中にあるのだとか。
スーツを取りに行くためには
霧が充満する街の中を歩かなくてはならない…

次の出方を考えるもなかなか動き出せないマチューとアナ、
救助にあたっているレスキュー隊も事態を収められず
不安と恐怖が続く中、
サラの命をつないでるカプセルのバッテリーは確実に消耗し続けており
切れる時間も刻一刻と近づいてくる。
バッテリーが切れれば電源は落ち、
フィルターが作動していたことで
カプセル内へ霧が侵入するのを防いたのも機能しなくなる。
そうなればカプセル内にも霧が流れ込むことになるわけで…

娘を守るためすべきことをしなければ…
マチューとアナ夫妻は
霧の中に飛び込み、どうにかしてサラがいるカプセルのバッテリーを入手し
交換しようとするのだが…


酸素マスクが命綱。。
はじめはどうやって手を打つのか
思案していたのですが
なるほどマスクが手に入るわけなんですね〜
といっても酸素にも限りがありますからね、
加えて停滞している霧も1時間おきに数センチとジワジワ上昇してることも分かり、
さらに降りかかるトラブルの連続、と。
父母が愛する娘を救い出せるか…

尺もテンポ感も程よくて
すんなりその世界観に入り込めた感じがします。
パニックものにありがちと言えばそうですけど
やはり大切な人のためにどう行動するのか、
迫られる取捨選択や登場人物たちの覚悟がグッときますね!!
エアール

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