Byleth

コルドロンのBylethのレビュー・感想・評価

コルドロン(1984年製作の映画)
2.7
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ長編アニメーション映画第25作目
ウォルト・ディズニーの死後は主にナイン・オールドメンと呼ばれるウォルトの右腕とも言われるクリエイター達がウォルトの意志を継いで『おしゃれキャット』『くまのプーさん』などを制作してきたが、『きつねと猟犬』をもってナイン・オールドメンは引退。同作は興行収入6350万ドルを挙げ、一応成功はしたが、今作と次の『オリビアちゃんの大冒険』は興行的に失敗しており、この事から1980年代はディズニーの第一次暗黒期として語り継がれている。今作はその第一次暗黒期を承知する作品として多くのディズニーファンから悪名高い低評価を喰らっているほか、興行収入も2130万ドルと異次元レベルの低い成績になっている事で、ディズニーの黒歴史作品として多くのディズニーファンを騒がせた。
筆者もディズニー100周年記念作品である最新作『ウィッシュ』の公開を目前に控えた今だからこそ、期待値を極限まで下げて本作を鑑賞してみた。
いや…率直に言うと、ディズニー史上最大の歴史的駄作『ストレンジ・ワールド』より面白かったが、他の作品と比べると明らかに華が無い上にストーリー上の大したインパクトも無い。これはディズニーファンから酷評されまくるのも納得だった。
今作はファンタジー世界での冒険活劇で筆者はドラゴンクエストみたいに世界観も作り込まれていると思っていたが、ディズニー・クラシック作品とは比較にならない程暗い作風で、作画は悪くないものの魅力をあまり感じなかった。
キャラデザは『ストレンジ・ワールド』よりマシな印象だが、主人公にまともな活躍の場が無いことは酷いなって思ったし、上映時間80分間マジで何がしたいんだって感じしかしないほど、虚無感がすさましい主人公だった。
ディズニー・アニメーション映画において最大の駄作と言われる本作ですが、ディズニーの歴史を語る上では欠かせない重要な作品である事には間違いないと思うのでぜひ一度は観てほしいです
Byleth

Byleth