くるぶし

コルドロンのくるぶしのレビュー・感想・評価

コルドロン(1984年製作の映画)
2.9
久しぶりに腹立つほどつまんない映画観た。え?しかもこれディズニー?は?

まず主人公が本当にどうしようもないヘタレで腹が立つ。
映画というのは、ひいては物語というのは誰かが成長する話である。成長しないことで成立する作品も多くあるが、これは違う。だって成長させない方が難しいキャラなんだもの。

・騎士に憧れ・自分を動物の世話係と卑下し・自信家で・突発的に行動し・調子に乗りやすいという属性を持った主人公。どの角度から切っても成長性しかみえない。でもしない。は?
こんなやつをよく主人公にしたねとしかいえない。

腹立つポイントその2。キャラに愛がない。キャラに明確な役割を持たせないままポンポン出しては使い捨てる。こんなのはあんまりだ。作り手に非道な人間がいたとしか思えない。
詰まるところ、この作品は世界観以外は〜っぽいで全て済ましてしまっていることが問題点だと思う。ぜーんぶ中途半端。
「ファンタジーだから魔法の剣あるほうがいいよね。」「妖精とかいるよな。」「お姫様と吟遊詩人も仲間にしたらぽいよね」そんな甘い発想が見えてくるよう。
それら全てが主人公を甘やかし成長をさせない要因になっており結果的に全てが破綻している。

伏線回収もなんだあれ。地面にとんでもなくおっきい風呂敷を広げたけど回収が間に合わなそうがから土で隠しましたみたいな感じ。は〜。

ここがディズニーの最底辺であることは言うまでもない。そう考えると近年のディズニーの面白さは凄まじいと言うことを改めて認識させられました。
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