レッドキング

サマー・オブ・84のレッドキングのレビュー・感想・評価

サマー・オブ・84(2017年製作の映画)
3.6
4人の少年達を軸に
「隣の住人が殺人鬼では?」と言う厨二病感満載の妄想から、探偵ごっこよろしく真相を突き詰めていく物語。

80年代ジュブナイルを彷彿させる雰囲気ムンムン!
ヒョロ、メガネ、太っちょ、不良という絵に描いたような爽やか4組君。
鬼ごっこで遊んだり、エロ本読みながら低レベルな下ネタを言いあってる感じとか
かつて少年だった人たちには懐かしさすら感じるのでは?
やたらトランシーバーでやり取りする感じも、「あー、俺もやたら使ってたわ〜」と望郷の思いで見てしまいました。

主人公の少年達目線で物語が進むので
「捜査」と称してイケないこと(親の車で運転、勝手に家に忍び込む…)をやっている時は
「ヤバい!バレたら怒られる!」っていう幼き時代のハラハラ感も感じられます。

時折垣間見える各々の家庭の事情なんかは今っぽい気がしましたね。
何度か作中でも出てくる「他人の家のことは分からない、皆んな言わないだけ」っていうセリフがしっくり来ます。
端から見て「普通の家庭」に見えても、実はそれぞれに抱えてる事情も幸福度も違うもんですよね。

さてさて、そして迎えるラスト。
正直、ちょっと予想外でした。
「コイツ犯人なんだろうな〜」っていう予想はつくものの、色々なフラグが立つたびにドキッとしてしまいます。
ラストを踏まえての、彼らのその後を想像するのがちょっと辛いかな。

「〇〇でも誰かの隣人」って汎用性高い言葉なので、使いまわしていきたい。
「イチローでも誰かの隣人」みたいな(笑)
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