なんでこの世界は、こうも女に酷いのでしょうね。
透明感が充ちる情景の美しさは、桃源郷もかくやと。
水、光、緑、花、上等の絹と、女性たちの瑞々しさ。
破瓜のシーンでお蚕さんを挟むことで、まるで芋虫に這いずられるようなぞわぞわする体感を導かれる演出が見事すぎた。
女性の官能をよくわかってらっしゃる。
かつ繭というものの本質的な暗示。
ここで描かれる女の生を投影させる妙。
少女は自我すら追いつかないまま女になり、女を知って母になり、そうして女そのものに絶望する。
黄色い花の髪飾りの意味な!
あの花はもう桃源郷のものではないのだろうけれど、きっと彼女たちとは違う生き方をするであろう第二夫人の娘が光。