高田ハン

残された者-北の極地-の高田ハンのレビュー・感想・評価

残された者-北の極地-(2018年製作の映画)
1.5
マッツ好きなら文句なしかもしれないが、映画としては説明不足。

サバイバル映画はセリフもなく、ただ淡々と過ぎていく毎日が映し出されていくことが多く、主人公がサバイバル知識があるのかや全くの無知なのかによってもだいぶ印象が変わってくる。

そんな中でこの映画はそのあたりの説明が一切なく、ぬるっとはじまってはぬるっと終わる。

主人公がどうして北の極地で遭難しているのかや、どれくらい遭難しているのか、ストーリーが進むにつれて選択していくその全てがなぜそれを選んだのかが全く説明されていない。

サバイバルを描く上では不必要だということで省いているのかもしれないが、生き抜く上では多くを選択するよりもひとつを徹底することの方が戦略としては賢い。

そういう点で主人公がサバイバルに関して知識があるのかどうかさえ怪しくなるし、全ての動機に関しても行き当たりばったりな印象を受けた。

視聴者に考察を投げっぱなしでは見終わった後ただただ疑問しか残らず、感想は「マッツがかっこよかった」で終わってしまう。
高田ハン

高田ハン