残された者-北の極地-の作品情報・感想・評価

上映館(8館)

「残された者-北の極地-」に投稿された感想・評価

これは、主人公の魅力か、それともマッツ自身の魅力か。

介抱する女性が家族と写っている写真を、女性から見えるように微調整する細やかさ。

雪山に必要な体力と地理感覚を兼ね備え、数々の危険な状況でもきっと大丈夫、と思わせてくれる身のこなし。

どんなに極限状態でも欠かすことのない気品。

いずれにしても、マッツが演じることで、主人公がより魅力的になっているのは間違いない。

最後に怒涛の勢いで、色んな感情と共に感動が押し寄せた。
【過酷さの中に宿る、人の優しさ】

※今年は"マッツ・ミケルセン"の当たり年ですねぇ。ゲームも大ヒットですし…という訳でそんなゲームの発売日と同日に公開された、マッツ・ミケルセン主演の"寒そう"な本作を鑑賞しました。


「北極」…南極同様に白くて、広くて、そして"過酷な地"で知られる。そんな地で遭難したとしたら、果たして生き残れるのだろうか。

マッツ・ミケルセンが過酷な役を演じたのは、恐らくレフン監督の「ヴァルハラ・ライジング」以来だろうか。極寒の大地で独り助けを待つ男を演じているが、全編丸っきり一人な訳ではない。そう、自分が"救うべき人物"が現れる。
ベトナムか何処かから救出にきた"ヘリコプター"がやって来たのだが、強風に煽られて"墜落"してしまう。パイロットは亡くなったが、助手であろう"女"は大怪我を負いつつも意識がある。
今まで自分の為に頑張ってきた主人公に、救うべき"大切な人"に出会うのだ。

そして彼は、大きな"決断"をするのだ。

自分はこの作品を観て、少し泣きつつもある作品を思い出した。ジブリの作品である「レッドタートル」だ。この作品と「レッドタートル」は非常に物語が似ている。一人で生き残るために奮闘していた男の前に守るべき物が突然出来る事で、苦しみも"どうでもよくなり"、その人の為に奮闘するのだ。
少し非現実的ではあるが、「スイス・アーミーマン」もそうだったと思う。

全編が本当にその過酷さを充分に伝えていたし、マッツ・ミケルセンの重みのある演技も素晴らしい。釣り上げた生の魚を食べるシーンがあるが、実際大丈夫なのか心配になるものの、主人公のゆったりと浮かぶ"笑顔"を観て、主人公の"性格"がより良く分かるシーンでもあった。
過酷なシーンが多い作品ではあったが、主人公の"優しさ"を痛感させられる作品だった。

白くて広大な大地で、男と女は"生き残る"ことが出来るのか…。

是非劇場でご覧ください。
KZK

KZKの感想・評価

2.8

このレビューはネタバレを含みます

この作品は、ミケルセンほぼ1人舞台の作品。ミケルセンの演技を楽しめないとなかなか退屈に感じてしまうのではないか。

ストーリーとしてはタイトル通り遭難して一人残されたミケルセン演じるオボァガードが見えないゴールを目指して突き進むわけだ。
そこで同じく遭難し瀕死状態のアジア人女性を見つけ救出し共にゴールを目指そうとする。
この女性は瀕死状態の為意識は殆どない。オボァガード自体生き残るのにいっぱいいっぱいな状況にも関わらず、迷う事無く共に生き延びようとするところが人間の本能なのだろう。

観測地点を目指す道のりも険しく、彼女を見捨てれば楽に進める道のりも遠回りを選択したり、一度は足を奪われかけ死にかけるが生きる本能を剥き出しにしがみつく。
また一度は彼女の生存を諦めかけるのだが、息を吹き返した時にすぐさまオボァガードは謝罪をする。
全てが本能なままにあの時を生きてる姿に改めて人間の本能の美しさを感じた。

最後は諦め死にかけた所に救助ヘリが彼らを見つけ幕を閉じた。
まぁ雪山でほぼ一人生きる姿を描く作品のため、救助後の描写がないのは仕方ないのだが、若干心残りだったかな。

以上のようにストーリー性を楽しむというよりかはミケルセンの必死に生きる生き様を楽しむ作品だったかな。

特に足を奪われかけたシーンは迫力あった。
観ていてこちらも痛みを感じさせてくれるような演技だった。

このレビューはネタバレを含みます

映画の内容は皆さん書かれているとおり、ほぼマッツ・ミケルセンの過酷な一人芝居。地面にSOSを描き、仕掛けに魚がかかっているか確認し、救難無線を出すため手回し発電で発信、そして、積んだ石の雪を払い積み直す(同乗者の墓なんでしょうね)。そんなルーチンが出来ているほど、すでに孤独に救助を続けていた彼のところに、ヘリコプターが墜落し、重傷の女性が増えたことで、ルーチンに変化が起こる。何とかこの状況を打破するため、何日かかけて観測基地まで救助を求めることを決意する。たとえ、ストーリーがわかっていても、観ているだけでついつい力が入ってしまう。セリフで心情を語るわけでもなく、行動と表情で心情を表し、見る人を引き込んでいく。そんなマッツ・ミケルセンの演技を堪能するための映画。
mat9215

mat9215の感想・評価

2.5
過酷な撮影なのは分かるし、マッツ・ミケルセンは説得力があるし、人間同士の会話も主人公の過去も切り捨てた構成は潔いし、巨大なホッキョクグマは暴れるし、気の迷いから道を踏み外すと本当に物理的に落っこちるし。などなど、いいところはあるのだけど、いかんせん、映画としての面白さがない。たとえば、あまり好きな映画ではないけど、『レヴェナント』で吹雪から身を守るためにケモノの腹を割いて中に籠もる場面は本当に寒そうだったな、と思ったり。
masterk

masterkの感想・評価

3.6
男は歩き始めた。ひとりの女性を救うために明日を生きるために。観終わるとグッとくる言葉です。

北極に不時着した一人のパイロット/オポァガード(マッツ・ミケルセン)何日も何十日も残骸の飛行機で過ごし、毎日決まった時間に手動の救難信号を発信して助けを待っていた。そんなある日、待ちわびた救助ヘリが来たのも束の間、強風により墜落唯一助けれた女性パイロット(マリア・テルマ)を救助することに。そして治療と食事を提供するなかで所持品の写真を見て、オポァガードは決心する、、、

出演三人実質的二人だけのキャスティングで、まあ緊張感のなかで安心感と絶望感の行ったりきたり寒さも加わり、今の季節にはピッタリです。
よp

よpの感想・評価

3.0
キャスト3人で台詞ほぼなくても映画は作れる!そう北極ならね!
Chihiro

Chihiroの感想・評価

3.7
初っ端から遭難してるマッツ…謎の機械をクルクルするマッツ…人助けするマッツ…熊を追い払うマッツ…とかわいそうなマッツを静かな画面で延々と見せられた…
最後がなんか北欧映画って感じ。
あまりにも過酷で 、地道で 、精一杯な物語 。
観てる間ずっと寒かった…
セリフはあまりないんだけど言葉なくして
伝わってくる何かがあった… 本当にすごい 。
マッツが撮影中天候に左右されて大変だった
と言っていたのがとっても伝わってきた…
自然には逆らえない 、自然がとっても怖い 。

気を抜いた時に母国語?が出てくるシーンも
見所の一つなのでぜひ大音量で聴いてほしい!
あと 、マッツが運び屋(デススト)だったら
ビジュアルこんな感じだったの?と少し思った 。

大きなスクリーンで拝むおマッツお久しぶり…
やっぱり映画館で観るマッツ様は最高よ…
naoking

naokingの感想・評価

4.0
海外ドラマ版、ハンニバルのレクター博士を演じるマッツ・ミケルセン が好きで観てきました。

ハンニバルシリーズとは打って変わって、誠実な男性として演じられてます。
この映画は終始、雪原のシーンに残されたマッツ・ミケルセンの姿ばかりを映し続け、セリフもほとんどありません。

しかし、不思議とスクリーンから目を離せない上にひたむきに生き延びようとする彼に、いつの間にか心打たれる自分がおりました。

マッツ・ミケルセンのキャリアの中でも一番過酷な撮影だったようで、彼の演技がそうさせたのだと思います。

人によっては盛り上がりに欠ける印象があるかもしれませんが、ここまでセリフの無い中で感情を揺さぶる演出を生み出せるのは素晴らしいです。

良い映画に巡り会えました。
賛否は分かれそうですが私は好きです。
>|