先に愛した人のYのレビュー・感想・評価

題材のシリアスさと、ストーリー展開の軽快さのバランスが良かった。

同性が好きであっても、異性と結婚しなければいけないと思わせる社会というか時代。
そこからは、誰かが悪いわけではないのに、苦しみが生まれる。呈希も、呈希の母と父も、高裕傑も苦しんだ。
しかし、互いの背景を知ることで先入観をなくし、相手を理解出来るようになる。
そんなことが伝わってきた。

また、高裕傑に花束を渡す彼の母親の姿は、時代の変化を表しているかのようだった。