専業主婦がラジオDJになって大活躍するも、家族との時間が疎かになり・・・というインド映画。
『マダム・イン・ニューヨーク』と同様にインド女性の社会進出を描いた映画だが、こちらはより家庭内のミニマムな主題に落ち着いている。
お茶目でかわいい主人公が、DJになると艶っぽい声と持ち前の機転を活かしてトークするという設定は既視感はあるが、安定して見ていられる。
ようやく家庭外に自分の居場所を確立した一方で、夫は職を辞し、息子は学校内で孤立してゆき、やがて家族から猛反対を食う、という展開も既視感があるが、家族内の嫉妬やいさかいは見ていて辛いものがあった。
いい映画だと思うんだけど、キャラクターをイマイチ活かしきれておらず、ストーリーがやたら冗長。主人公がDJになれたキッカケが弱く、全部解決ハッピーエンド！ なラストの雰囲気に騙されそうになったが、何が解決したのかよくわからない。陽気なミュージックに唐突なダンスで乗り切ろうとしたって、そうはいかんよ。
