旅するランナー

薬の神じゃない!の旅するランナーのレビュー・感想・評価

薬の神じゃない!(2018年製作の映画)
4.1
【ムロツヨシじゃない!】

慢性骨髄性白血病患者のための薬を、インドから中国に安価に密輸するところから始まります。
正規のスイス製は高額なため、経済的負担が大きく、患者家族を苦しめています。
インド製ジェネリック薬を安めに販売しても、十分利益が出るわけで、最初は主人公も金儲けのために突っ走ります。
ところが、患者家族の実情を見ていくうちに、正義感が芽生えてくるんです。
実話に基づく作品です。

仲間との絆、正規代理店・警察からの取締り、悪徳業者からの横やりなど、見事にエンタメ性を発揮してます。
そして、社会問題映画としての感動も併せ持つ、素晴らしい作品です。

いま一つ好きになれないところは、インドの街中の描き方が酷いところです。
コロナ感染でも、中国の点火(ロケット)vsインドの点火(火葬)として動画を流すくらいですから、ちょっとネガティブに感じちゃいます。
それと、主人公がムロツヨシに見えて仕方がないんです。
こちらは、むしろどうでもいいことですけど。