旅するランナー

名探偵コナン 紺青の拳の旅するランナーのレビュー・感想・評価

名探偵コナン 紺青の拳(2019年製作の映画)
3.2
【根性のフィクション】

シンガポールを舞台にするために、パスポートだと海外渡航できないコナンくんがスーツケースに詰め込まれる荒業。
しかも、コナンくんは特殊メイクで肌を浅黒に染められ、現地在住の日系シンガポール人「アーサー・ヒライ」を名乗る。
蘭ちゃんたちは、それに気付かない。
無理ある~。
(この偽名はアーサー・コナン・ドイルと平井太郎(江戸川乱歩の本名)から来ているとコナンくんが言っている)

ストーリーは、マリーナベイ・サンズを中心に繰り広げられ、なかなかにゴージャスで豪快。
特に、シンガポールの街に豪華客船が衝突するシーンに、ドビュッシーの「月の光」が流れるなんて、何ともオシャレ。
ただ、「スピード2」のように突っ込むのかと思いきや、肩透かしを食らわせられます。
コナンくんにしろ、怪盗キッドにしろ、空手家京極真にしろ、出てくる全員が中途半端な感じがします。
何とか、毎春に劇場公開しようとする根性は感じ取ることができます。
根性ある~。