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蜜蜂と遠雷のmanamiのレビュー・感想・評価

蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)
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「‘神童を見つけよう’という我々の脅迫観念はどこから来てるんだろう?」

以前、フィギュアスケート日本代表チームを取り上げた番組で、「代表メンバーはライバルであり仲間」と発言している選手がいた。個人競技かつ採点競技である種目ならではの感覚なんだろうな。刺激を与え合い、競い合い、一方で励まし合いもする存在。
今作での亜夜たち4人を見ていて、そんなことを思い出した。
ただ、ポスタービジュアルとか予告編とかでの印象ほどは関係が濃くない。もっとスポ根的に熱く関わるのかと思ってたのに、彼らが仲良くなっていく過程は意外とあっさり。気付いたら海岸でワチャワチャしててビックリ。
それと話そっちのけで気になってしまうのは4人全員、服装が絶妙にダサいという謎設定。美男美女揃いとあってコンクールでドレスアップしてるところは素敵なのに、私服になると各々違うベクトルでダサい。音楽に人生を捧げると、ファッションなんかには構ってられないってことか。それとも一流のアーティストが選ぶ服装は、凡人には理解し難いってことか。
原作未読だけど、面白いとこ色々すっ飛ばして2時間の尺にまとめたんだろうなぁ。今作が面白いからというより、もっとちゃんと浸るために原作読んでみたくなる
何はともあれピアノには月光がよく似合うし、オーケストラの真上からってアングルが好きだし、できることなら私も世界を鳴らしてみたい。

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