このレビューはネタバレを含みます
真犯人が分かった状態で探偵にバレないかと不安になる感覚は初めてだった。
しかしそれは真実ではなく、観客に早々に真相を明かしたと思い込ませておいて、ラストで見事にドーナツの穴の部分が明らかになっていく展開は面白かった。
探偵の推理に少し無理のある憶測が多い気がしたが、それはエンターテイメントとして受け入れられる範囲内だと考えることにした。
あれだけシーンの中で威圧感を放っていたナイフのオブジェが偽物だったことには拍子抜けした。
謎解きの展開が「グランド・ブダペスト・ホテル」に少し似ている気がした。
シリアスさよりコメディ要素の強いミステリーだった。
最後の"my house"のカップに脱帽した。