あさ

僕たちは希望という名の列車に乗ったのあさのレビュー・感想・評価

3.8
だから気になったなら劇場行けだけど、これも行けなかったな。『沈黙する教室』や『沈黙の革命』にはせず、あえてネタバレですらある邦題を付けたセンス。ポスターのビジュアルと相まって。見始めてから漸く、これは第二次世界大戦中でもベルリンの壁建設後の話でもないと気づく。ありそうで無い。淡々、じわじわと進んでいくのはこのテイストの映画ではあるよなとゆったり見ていたけど、思いの外展開にビビる映画だった。エリックの場面も、クルトの父さんも。Fuck Ideologyという『スウィング・キッズ』の言葉を思い出しつつ、そのイデオロギーがいかに社会を、人を分断してしまったのかと。西で見た映画予告やラジオがなければ、と思うと情報の重みもね。皆が皆、この子たちのようにアクセスできなかった事実があり。操作され、取捨選択ができない世界は何より恐ろしいわ。
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