taisei

僕たちは希望という名の列車に乗ったのtaiseiのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

東西の壁が築かれる前の東ドイツのギムナジウム生徒たちの話。言論統制下に住む彼らは生徒の1人のおじさんの家で西側の放送を見てハンガリー反乱を知り、犠牲になったサッカー選手に対して授業中に二分間の黙祷を捧げる。この行為に対し政権に対する反逆行為だと捉えた当局は犯人探しに躍り出る。彼らは仲間を裏切り大学進学(エリート街道)を選ぶのか、はたまた沈黙を貫き全員低賃金労働者として生きるのか。歪んだ世界における人生選択を前にした青年たちを描くハートフルストーリである。ドイツ語をちょっとかじるとわかるのだが、テオ(副主人公くらいの立ち位置)が家族に対してBis dann(いつ再開できるかわからないけどまた会いましょう)と言ったのがいかに東西の軋轢が大きいか、冷戦の深刻さを物語っていてグッときました。個人的にはイザイア・ミカルスキ君がキャラ的にもめちゃくちゃどタイプでした。
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