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ラ・ヨローナ~泣く女~のAZのレビュー・感想・評価

ラ・ヨローナ~泣く女~(2019年製作の映画)
3.3
じわじわと近づいてくるというよりは、ジャンプスケアよりのホラー。突然表れ驚かせる感じ。なので個人的にはイマイチな作品だった。ラ・ヨローナとは中南米に古くから伝わる怪談だという。日本だと四谷怪談的なものかな。


内容はラ・ヨローナに目をつけられた子供達を、母親と霊能者が協力し守る姿が描かれている。この霊能者のポジションが好きで、どこにも属してはないが腕は確かという設定は強者感が出ていてそそる。冷静で的確にラ・ヨローナの襲撃に対処する姿が頼もしい。

このキャラクターは良かったが、ラ・ヨローナを含めそれぞれのキャラクターの背景があまり描かれていなかった印象。その為キャラクターに感情移入ができず、霊に襲われる人々という見え方で終わってしまっていた。全体的なストーリーに深みを感じず惹かれる作品ではなかった。最終的な倒し方もあっけなく、簡単にたおせてしまった...。


一応資料館ユニバースなので、他作品との繋がりを感じさせてはいたが、取ってつけたような感じ。

今作は怪談をもとにしていることもあり、詳細なストーリーを描きづらかったのかなと思う。なので、ラ・ヨローナに魅力を感じなかった。ビジュアルや攻撃に意外性がなかったのも物足りなさを感じた理由。

水のある場所に現れるという設定上、風呂やプールを利用しているシーンはあるが、普通に屋根裏に登ってくるし設定があやふや。いっそのこと、水道管をぶっ壊し、家中水浸しになるようなド派手な演出の中で襲い掛かるラ・ヨローナが見たかった。


○良い面
・他国の怪談を知れる
・霊能者がかっこいい
・映像の質やカメラワークは良い
○悪い面
・各キャラクターの背景があまり描かれてない
・ラ・ヨローナの設定がちょっとがばい
・設定をあまり活かせず、また驚かす系のホラーなのでケレン味がある(悪い意味)
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