AZ

三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実のAZのレビュー・感想・評価

-
1vs1000。こんなことをしようとする人が今の日本に存在するのだろうか。相手を言い負かそうとするのではなくユーモアを持って対話をしようとする姿勢が輝いていた。さらにこの場を逆に利用してやろうとする頭の良さ。メディアをわかっている。

三島由紀夫の大人の対応、冷静さ、一貫性を持つ姿勢。佇まいやオーラ。かっこいいの一言に尽きる。討論はすごく惹かれる場面であったが文学的、観念的な言葉が飛び交い、理解しきれなかった。

頭のいい人は誰にでもわかる言葉を使うというが、この討論の場においてはあえて難しい単語を使うことにより会話のテンポを崩さないようにしていたのと、このぐらいお前らはわかるだろうという信頼の上で成り立っている高次元の空間がそこにあった。

正直分かりにくい。だが、それでも面白いと思わせる熱量がそこにあり見応えがあった。

もっと勉強してから見直したい。三島由紀夫の書籍を読みたいと思わせてくれる作品だった。
AZ

AZ