このレビューはネタバレを含みます
2D/字幕
芳しくない評判を耳に入れたうえで鑑賞。場面ごとに見たら別に悪くない。
…はずなのに一本の作品(特にジュラシックシリーズの完結編)として見ると「これ何見せられてるの?」「こんなややこしいストーリーにする必要あった?」などなど不満が無限に湧き出る。
個人的に期待していたのは「人間社会で暴れ回る恐竜たち」だったのに、スクリーンと尺を埋め尽くすのはイナゴ。噂には聞いてたし覚悟しててもイラつくほどのイナゴ。燃えるイナゴは何?隕石っぽいビジュアルにしたかっただけなの?飲み込んで怪獣っぽく火を吐かせたかっただけなの?これだったら5分間のオープニング入れられたでしょ?なんならあの方向性を全編通して展開すべきだったでしょ?
今作の目玉、遂に出会う「パーク」組と「ワールド」組!でも本当に合流しただけ!特に化学反応は起きず!ジュラシック・パークのテーマっぽい旋律がちょっと鳴るだけ!ていうかこれも一回ぐらい堂々と流せよ壮大に!エンドロールですら使わなかったのはもうガッカリの範疇を超えた。
ただただ有能なだけで人間味を全く感じないあの人はマジカルニグロと批判されてもおかしくないし、悪役のアイツも間抜けすぎて「お前よくそんなんで…🤦♂️」レベル。人物描写も上手くないんかい。
オチもヌルい。前作ラストから全く進展してない。これだったら完結編こそ「ようこそジュラシック・ワールドへ」でシメてほしかった。
今作への失望と同時に、スターウォーザーはトレボロウ版EP9『Duel of the Fates』への幻想から(良くも悪くも)覚めたのでは。多分この人が撮ってても別ベクトルでアレな出来だったわ。まあトレボロウ、スター・ウォーズのことは好きなんだろうね…。潜入ミッションにしても「主人公サイドに味方する運び屋」にしても。エンドアの発着場を思わせるシチュエーションもあったし。懐中電灯はEP9のライトセイバーギャグ、ケイラの飛行機はレイザー・クレストっぽい(この2つは僕が勝手に想起しただけ)。
コックピットに座るクリプラはもはやスター・ロード。
レジェンド3人の歳の重ね方だけはイカしまくり。講義してるマルコムの全身が映った瞬間、スタイル良すぎて笑った。あんな69歳いないよ。