とみきち

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者のとみきちのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

一言で言えば、この映画は何ももたらさなかった。
テーマパークの崩壊から恐竜が世に放たれ、クローン人間が自身のエゴの為に世界中に恐竜を放ち生態系は崩壊したエンディングから4年が経ち…
と言いながら、あんまり崩壊した様子は描かれず。(本編外でその辺りは少し描かれていたが…)
この映画の人間は上映開始した時点で既に恐竜が共存してることに簡単に順応していた。
また、たった一社に恐竜の管理を任せられるということに納得が行かず。
しかもその会社のトップともあろう人間は余程のカリスマ性を持った人物かと思いきや…今までに出てきた悪役と同等かそれ以下の小物…
なんとなく無理矢理ねじ込まれた感のある新仲間キャラの存在理由もよくわからない。
一応の理由を説明するシーンはあるが命懸けで恐竜のいる島に行くような、あるいは自分のキャリアを捨てるほどの説得力は皆無。
クローン人間が自身のアイデンティティを獲得するためにサトラー博士から母親は愛していたとか言われて、それが免罪符になっているようだが、取ってつけたような後付け設定でなんとなくお涙頂戴な展開にしていたが…
忘れるなよ?お前のせいで街中でキックボード漕いでてカルノタウルスに食われる世界になったんだよ!
ウー博士も急に大人しくなり改心したからって何故か許されるという…アジア枠への配慮のつもりか?
いくつもの不可解と物語全体としてほぼ進展がなかった今作にはシリーズで最も失望した作品となってしまった。
前半のラプトルとのチェイスシーンが迫力あって楽しかっただけに残念だった。
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