Fredisius

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者のFredisiusのレビュー・感想・評価

3.9
パークシリーズ3作、ワールドシリーズ2作をしっかり予習して、今作きっちり映画館で見てまいりました。(一日で全部見た←オイ)

評価も賛否両論だと知っていたので、あまり期待せずに行ったのですが、うーんお祭り映画としてもきちんとまとめててお約束もある程度きちんとやってくれて、キャラ達のアッセンブル、嬉しいタッグなどいい所は沢山あるんですが、なんか詰めが甘い。

ジュラシックシリーズの面白いところって、人間と恐竜のバトルというか、生き死にを分けた対決の部分なんでしょうけど、そこがお約束程度で(車の影に隠れてやり過ごす展開、悪役が絶対食べられる展開…)、恐竜同士のバトルも、新しく発見された新種の登場に忙しすぎて、昔ながらのみんなが心躍る恐竜たちの見せ場がちょっと物足りない。
あと、ワールドシリーズの見所って、オーウェンとブルーの絆や、ブルーの助太刀だと思うんですけど、そこが新キャラだったり旧作キャストだったりで、ワールドシリーズの1番大事なお約束がなかったのが低評価に繋がってるんじゃないかと思いました。

旧作のメンバーの活躍も存分に用意されていてそれぞれがきちんと描かれているので、旧作からのファンには嬉しい展開や描写も多々あったんですが、それがそれぞれを飽和させてしまい、ワールドシリーズの主役であるオーウェン達の家族(娘が自分の正体を知る)というテーマがかすれてしまい、全員が主役みたいな描き方で、私はそこが好みじゃありませんでした。

旧作キャラの登場で収拾つかない感じになってる訳では無いのですが、主役が主役としてドーンと決めてくれないので物足りないというか。
お祭り映画でもNWHやアフターライフのように主役をきちんとテーマの主軸においてきちんと描いて欲しかったなという気持ちです。
もはや何も知らずにこの作品見た人は、主役が誰?ってなりそうなくらい飽和しちゃってる印象を受けました。
新キャラ達も優秀すぎて。

旧作組の活躍をもっと減らしていいから、オーウェン達の家族としての関係性をもっと深く掘り下げて欲しかったですね。そこが家族として絆を深めていくのに旧作組達もそれぞれ前に進みながら良いアドバイサーになるような感じ。それを私はもう少し見たかった。そうすれば人生の先輩としても旧作組が飽和せずにしまったんじゃないかなぁ……。



そして何より私がこの作品に入り込めなかった理由がひとつ!!!

今回の悪役のルイス博士にキャンベル・スコットをキャスティングしたことー!!!!

遺伝子研究で人間の病気の回復に役立てたい科学者でキャンベル……聞いたことあるじゃないですか!!!
そう!リチャード・パーカーですよ!!!!
もう登場から、アメスパのピーターのパパがよぎってしまって、研究内容も遺伝子が蜘蛛か恐竜かの違いで……アメスパパパが大好きな私にはもう冒頭からミスマッチすぎて、しかも悪役としても爪が甘くて、自分じゃ何も出来ないし、魅力が無さすぎるし、ほんと無理でした……。
帰ってアメスパで再度上書きせねば……ってなってます(T▽T)

普通に楽しい映画ではありましたが、個人的にはパークシリーズの2や、ワールドの2の方がキャラとの再会という意味でもワクワクしましたし、恐竜映画としてもきちんと楽しめた感がありますねぇ。

いい映画だけど色々惜しいー!!そう思ってしまう感じでした。

しかし旧作組のおじさん達、相変わらずかっこよすぎません?
ジェフもスタイル良すぎて黒シャツに足長スタイルズルすぎるし、ニール氏もカウボーイハット似合いすぎ。
クリプラが2人のせいでかっこよさ薄れてて、そこももったいなかったなぁw
2人とも主役ではあるんだけど、ちょっと食っちゃってたなぁ(笑)

あと世界の終わりで聖書に絡めたかったのだろうけど、イナゴの大群が無理な人は無理だろうと思いましたし、恐竜より怖かった。

ほんと色々惜しい。
Fredisius

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