ユカートマン

ウエスト・サイド・ストーリーのユカートマンのレビュー・感想・評価

3.6
オリジナル作品の大ファンです。中学の音楽の授業で初めてこの作品を見せられ、高校一年生の音楽の授業では須藤だか工藤だか思い出せないがそういう名前の知り合いでもない隣のクラスの男子と歌のテストでトゥナイトを歌わされ(小っ恥ずかしいにも程がある)、大学の中南米の歴史の授業ではこの作品に関する批判を学びました。批判とは白人ギャングがジェット=飛行機、テクノロジー、先進的であるのに対し、有色人種のプエルトリコ人がシャーク=サメ、肉食、野蛮という人種差別的な表象のことです。スピルバーグがリメイクするって言うんだから、ジェット団に韓国系アメリカ人が入るかな?なんて意地悪な予想をしてたら、さすがに韓国人はいなかったが作品に全く意味をなさないトランスジェンダー男性がいた。私の予想は正しかった。

周りの人がシクシク泣いてたけど正気を取り戻して欲しい。これ、ワンナイトの話ですよ。トニーを演じたアンセルエルゴートがレイピストなのにセリフ内にレイピストって出てきてわろた。そのイメージが鑑賞中もついて回って顔もナポレオンフィッシュみたいで、トニーのキャスティングは絶対失敗。他にいい役者絶対いたでしょ。音楽はほんとにすごい。バーンスタインは天才。ダンスもバレエが混じってて壮大で美しい。まさに劇場で鑑賞すべき作品。無意味なトランスジェンダーが出てきておもったのは、オリジナル作品が作られた頃のハリウッドに負けないぐらい今のハリウッドにも(ネトフリックスオリジナル作品にも)ポリコレ版ヘイズコードがあるよね、ということ。ただジェントリフィケーションとかACABとか今にも通じる問題が提起されてるなと思った。無駄に長くて2時間にまとめて欲しかったです。テクニカラー感を出す為にゴリゴリに映像を加工してるのがフィルターやばい女の自撮りみたいで無理があって終始キツかったな。
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